ブンナよ木からおりてこい 作品紹介

 

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演出:平田一紀

池下雅子が水上先生からブンナの一人語りの台本をいただいて、劇団の若手女優3人で上演、まだ一人でという自信がなかったそうだ。

その後、一滴文庫車椅子劇場で若州人形座の人たちの公演に語り手として参加、私も微力ながらお手伝いさせてもらった。その一滴文庫発行による長編童話『ブンナよ、木からおりてこい』のあとがきに「母たちへの文」とあって、「『「ブンナよ、木からおりてこい』は、つまり、母親がそのまま朗読してやってもいいように書いた。私は、母親や子どもとともに、この世の平和や戦争のことを考えてみたかった。それから子どもがゆりぬきんでたい、誰よりもえらい人間になりたい、と夢を見、学問にも、体育にも実力を発揮し、思うように他の子をしのいでゆくことの裏側で、とりこぼしてゆく大切なことについても、いっしょに考えてみようと思った。」とある。

松尾あいこさんの素晴らしい絵の世界とともに池下が、その母親の役を受けついで観客の皆さんに語りかけて欲しい。

この『ブンナよ、木からおりてこい」を観た後、母と子の絆が一層深まると思う。




キャスト:池下雅子        

はじめての一人芝居に悪戦苦闘! 作者が言葉の隅々に散りばめた細やかな、モノを見る目を感じずには語れない苦しさと楽しさを味わっています。

松尾さんの個性的で躍動感あふれる絵に魂を吹き込むことが出来るのか! 椎の木のてっぺんで繰り広げられる生と死の凄まじい有様を私自身が体験し通過しなければ生まれてこないのです。

再稽古をはじめた2004年9月8日、悲しい知らせが届きました。
作家、水上勉さんが他界したのです。複雑な思いでその死を受け止めました。「死んじまえば動物はみな平等に土へ戻る・・・。とんびもねずみもとなり合わせだ」作者の言葉です。

ブンナが木からおりて何を感じたのか・・・、作者の思いを受けついで「ブンナよ木からおりてこい」の舞台を生き続けたいと思っています。


感想


私は、この劇を観て、命について改めて考えさせられました。


生き物の世界では、弱肉強食が当たり前です。私たち人間も、ブタや魚や野菜など様々な生き物を食べて成り立っています。
しかし、それは残酷なことではなく、生きていくことなので、なくてはならないことです。だからこそ、自分の命を大切にしなくてはならないんだと思います。


木の上でさまざまなことを学んだブンナが木から降りてきたとき、それは未来の僕らをあらわしているように思えました。


あの劇は、僕たちに「本当の人権は、生きるという権利、与えられた命を大切にしろ」と言っているようでした。


「平和な未来を作ってくれ」と語りかけられた気がしました。

弱いことは悲しいことだけど、弱いことは悪いことじゃない
すずめさんが言ったこの言葉が一番心に残りました。


自分が死んでも、ほかの人の中に生きるということは、すごい意味だと思います。
僕も、もし死んだら、ほかの人の中に生きていき、自分が生きてきた意味を残したいです。



一人芝居の醍醐味を楽しむことができました。


弱肉強食の世界だけど、いずれはみんな土に戻るという世界観、子供たちに少しでも伝わるといいなと思います。


「自分だけがよければ」という気持ちは、誰もがついつい考えてしまうことかもしれません。
でも、いろんな場面でその気持ちを「みんながいいように」とかえていけば、物の見方がかわるんじゃないかな、と思います。


一つのことから何かが広がり、また失われると新しい何かができるというくり返しで、成長したりものを作り出したり、いろんなことにつながるんじゃないかな、と思いました。